農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート（令和６年６月号）」について取りまとめた。

●令和６年４月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差▲３９万ｔの１８０万ｔとなっている。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差▲３６万ｔの１４０万ｔ、販売段階で▲３万ｔの４１万ｔとなっている。

●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査（令和６年５月分）によると、主食用米の需給動向の現状判断は前回調査と比べて＋２ポイントの「やや増加」、見通し（向こう３カ月）判断は＋３ポイントの「やや増加」。米価水準の現状判断は前回調査と比べて＋３ポイントの「やや増加」 、見通し（向こう３カ月）判断は＋３ポイントの「やや増加」。

●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」（令和６年４月分）によると、１人１カ月当たりの精米消費量は、前年同月比＋２．６％。うち、家庭内での消費量は前年同月比＋２．３％、中食・外食では＋３．１％。

●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「ドラッグストア」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「インターネットショップ」が最も高く、次いで、「米国専門店」「スーパーマーケット」の順。令和６年４月の家庭内の月末在庫数量は５．９ｋｇ。

●総務省が公表している消費者物価指数（令和２年基準）によると、令和６年４月の米類の指数は対前年同月比＋７．９％の１０２．２ポイント。

●総務省が公表している小売物価統計によると、令和６年５月のうるち米の小売価格（５ｋｇ当たり）は、コシヒカリで対前年同月比＋９．６％の２，４９０円。 コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比＋９．２％の２，４０３円。

●米穀販売事業者における令和６年４月の販売数量は、対前年同月比で小売事業者向けが１０８％、中食・外食事業者等向けが９９％で、全体としては１０４％となっている。（令和元年４月の販売数量と比較すると１０２％）。前年同月を基準にした令和６年４月の販売価格の値動きは、小売事業者向け１１２．３、中食・外食事業者等向け１１２．６。

●令和６年４月の小売価格（ＰＯＳデータ）の平均価格（５ｋｇ当たり）は、対前月差＋４１円（＋２．０％）、対前年同月差＋１９５円（＋１０．３％）の２，０８３円。

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