米に関するマンスリーレポート(令和3年1月号)の公表について
2021年01月19日
農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和3年1月号)」について取りまとめた。
●令和2年産の11月末現在の事前契約数量は前年+7.6万tの147.9万t。
●令和2年11月末のうるち米の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差+30万tの346万t。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差+29万t、販売段階で+2万tとなっている。
●令和2産米の令和2年12月の相対取引価格は、全銘柄平均で14,896円/60kgとなり、前年同月より▲849円、出回りからの年産平均価格は前年産▲719円の15,001円となったところ。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査(令和2年12月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は対前回調査比+4ポイント、見通し(向こう3カ月)判断は+2ポイント。米価水準の現状判断は対前回調査比+2ポイント、
見通し(向こう3カ月)判断は±0ポイント。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和2年11月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比▲1.6%。うち、家庭内での消費量は前年同月比▲0.8%、中食・外食では▲3.3%。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「インターネットショップ」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「米穀専門店」 が最も高く、次いで、 「インターネットショップ」 、「生協」の順。
●総務省が公表している家計調査によると、令和2年11月の米の購入数量は、対前年同月比▲3.1%の5.3kg、パンは▲5.5%の3.6kg、めん類は+6.8%の2.8kg。
●総務省が公表している家計調査によると、1世帯当たり1か月間の令和2年11月の中食の支出金額は、対前年同月比+4.3%、外食は▲7.8%。
●総務省が公表している消費者物価指数によると、令和2年11月の米類の指数は対前年同月比 ▲1.5%の113.1ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和2年11月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比▲3.1%の2,405円。 コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比▲3.0%の2,184円。
●令和2年11月の販売数量(前年同月比)は、小売事業者向け101%中食・外食事業者等向け92%で販売数量は97%となり、新型コロナウイルス感染症に伴う外出自粛要請等により家庭用の需要が一時的に高まったが、全体として見れば、昨年から米の需要は停滞している。特に4、5月では、外食向けを中心に業務用の需要の減少が大きい。 前年同月を基準にした令和2年11月の販売価格の値動きは、小売事業者向け99.3、中食・外食事業者等向け99.1。
●令和2年12月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月比+15円(+0.7%)、対前年同月比▲43円(▲2.1%)の2,036円。
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