【島根県】緑肥の活用と畝内局所施肥によるブロッコリー、キャベツの安定生産技術の実証(令和6年度全国農業システム化研究会実証調査)
2024年09月20日
●実証機関:島根県農業技術センター技術普及部
●実証地域:(対象A)島根県邑智郡邑南町、(対象B)島根県鹿足郡津和野町
●実証品目:ブロッコリー(おはよう)、キャベツ(恋舞)
●実証地域の状況:
近年、化学肥料が高騰しており、持続可能な栽培のために化学肥料の削減が求められています。また、加工・業務用キャベツの収益性向上のためには、単収確保が重要ですが、速効性肥料を畝面に追肥する慣行施肥体系では肥効が不安定で収量が安定しません。さらに、本県の中山間地域では高齢化が進んでおり、追肥中耕、防除作業が負担となっています。
今年度実証調査では、昨年度実証調査で課題となっていた生育後期の肥効を改善し、へアリーベッチの肥効を加味したブロッコリーの化学肥料減肥栽培を実証します。
また、加工・業務用キャベツの単収向上を目的として、へアリーベッチの活用と畝内局所施肥が生育および収量に及ぼす影響を調査します。併せて、乗用機械による追肥中耕、防除作業の省力化を実証します。
●実証の概要:
1.緑肥と有機質資材の肥効を加味し、化学肥料の使用量を削減したブロッコリーの栽培方法を実証する。
2.ヘアリーベッチの活用と畝内局所施肥による加工・業務用キャベツの安定生産を実証する。
3.加工・業務用キャベツの乗用機械による追肥中耕、防除作業の省力化を実証する。
対象A:1実証
対象B:2、3実証
○超砕土成形ロータリー(クボタ RT416K)+畝内2条施肥機(鋤柄農機 RT-400-2S)
●作業計画:
〇邑南町ほ場(ブロッコリー)
〇津和野町ほ場(キャベツ)
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