ごぼうの畦内施肥同時播種作業の実演会が開催される(青森県東北町)
2011年06月01日
青森県上北地域県民局地域農林水産部では、平成23年度全国農業システム化研究会事業により、ごぼうの省力・低コスト・安定生産技術の確立を目指した実証調査を行っている。
5月27日(金)に東北町の現地実証ほ場にて、青森県普及関係機関、市町村、JA、生産者等を集めた実演会が開催された。
実演したのは、ごぼうの播種作業。畦内施肥同時播種による省力化と、肥料低減がねらいだ。
従来の肥料散布→耕起→播種の3工程を、1回で作業する。また、従来は畑全面に散布していた肥料も、畦部分のみに散布することで、約30%の肥料削減を目指す。
(1)肥料散布
トラクタ(クボタKT255)のフロント部に搭載したグランドソワー(タイショーDS65F)により、畦幅部分のみに散布する。
(2)耕耘
トラクタに取り付けられたごぼう成形ロータリ(クボタMR41-AG)で耕耘をする。
(3)播種
耕耘と同時に、シーダーテープによる播種を行い、最後に成形板で畦を立てる。種は2~3cmの深さの位置に、精度良く均一に揃って撒かれていた。
この技術の導入により、省力・低コスト化を図るとともに、正確な施肥と播種による生育揃いが期待される。今後、生育、収穫調査を行い、導入効果を検証していく予定だ。(みんなの農業広場事務局)