「新しい消費者ニーズに対応した野菜生産技術に関する実証調査」現地検討会(岡山県総社市)
2008年01月10日
全国農業システム化研究会の「新しい消費者ニーズに対応した野菜生産技術に関する実証調査」の第4回現地検討会が12月12日、生産者、関係普及指導センター・JA・市等関係職員及び関連農機具メーカー職員等計27名が参加して、岡山県総社市上原地区で開催された。
当地区では、水田転作の一つとして、平成10年から3~4月まき12~3月出荷の白ねぎ栽培が行われており、現在生産者19戸、栽培面積約1.7haで取り組まれている。
しかし、水田ほ場であることから、排水不良による根傷みや病害発生、さらに耕土が浅く、土寄せのための培土量が少ないなどの問題点があり、昨年度から全国システム化事業を導入し、効率的な機械体系の導入による作業体系の改善を実証している。
本年度は、額縁明渠(めいきょ)(溝掘機:コバシRTR301)及びプラソイラ(スガノ:龍馬Ⅲ世3S)による排水性の改善と、幅広畝(畦幅:130cm)に対応した土寄せ作業(ネギ専用管理機:クボタFTN7-Y、35-40爪)の現地研修会を実施している。
今回4回目となる現地研修会では、掘採機(クボタ:ネギ掘取り機:M-FTN)による掘取作業実演会を行った。参加者からは、ネギの茎葉が巻き込まない、作業が楽になったという声が聞かれた。
今後は実証結果をもとに、一作を通じた機械化体系の見直しと作業改善を図り、ネギ栽培における作業軽労化と産地活性化を推進していく予定である。
(岡山県農業総合センター総合調整部 河本 敏広)
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