大豆「深層施肥播種」実証圃場実演研修会(秋田県横手市)
2014年06月12日
6月5日(木)、大豆の深層施肥播種実演研修会が、秋田県横手市の(農)おちあいの大豆圃場で開催された。全国農業システム化研究会の実証調査の一環として行われた研修会には、秋田県普及関係組織、JA、生産者、メーカー関係者等60名を超える参加者が集まった。
大豆生産の拡大が求められる中、水田転作田における大豆圃場の固定化が散見され、収量および品質の向上が重要な課題となっている。そのため、小畝立て深層施肥播種技術を実証し、地域に応じた安定生産の確立を検討するとともに、高品質・高収量の効果について、慣行栽培と比較し、技術普及を行っていく予定である。
左上 :実証圃の設計概要説明を行う平鹿地域振興局農林部農業振興普及課の沼澤副主幹
右下 :小畝立て深層施肥播種機の説明を聞く参加者
●区の構成
●耕種概要
品種:リュウホウ
排水対策:本暗渠+弾丸暗渠+額縁明渠
種子処理剤:クルーザーMAXX (シンジェンタジャパン)
除草剤:ラクサー乳剤 (日産化学工業株式会社)
基肥:
実証1 基肥 (大豆化成2号) N2kg/10a+深層 (あきたeco500) N6kg/10a
実証2 基肥 (大豆化成2号) N2kg/10a+深層 (石灰窒素) N6kg/10a
慣行区 基肥 (タキコート200D) N4kg/10a
土改剤:実証区 苦土石灰 100kg/10a
慣行区 無
大豆栽培でとにかく大事なことは、排水対策をしっかり行うこと。
チゼル爪は、畝間に10cmのひびを入れ、雨水がひび割れのところから排水されることにより、畝が崩れない。
左上 :畝間にひびを入れるチゼル爪で排水対策
右下 :小畝立て深層施肥播種機
左上 :種子、肥料がしっかり落ちているか確認する参加者
右下 :実証区1と実証区2の違いも興味深い
本実証により、高品質・高収量な安定生産技術の確立につながれば、他地域への普及と、秋田県内の大豆生産増が大いに期待できる。(みんなの農業広場事務局)