鉄コーティング湛水直播栽培による「あさひの夢」の省力栽培技術の実証 (茨城県筑西市)
2016年05月23日
近年、水田経営の規模拡大や飼料用米の作付け拡大に伴い、水稲生産においては省力栽培技術が強く求められている。このような中、茨城県筑西地域農業改良普及センターでは、平成28年度全国農業システム化研究会実証調査事業により、鉄コーティング湛水直播栽培による省力生産技術の現地実証調査を実施し、栽培技術実証および省力効果や作業分散効果等の経営的な発展効果を検証することとしている。
5月10日(火)に実証調査関係者による、播種作業が行われた。
左上 :試験内容の説明をする筑西地域農業改良普及センターの興津専門員
右下 :代掻きは5月6日に行われ、前日に降雨があったものの、ほ場の状態は良好であった
左上 :供試品種は「あさひの夢」。良食味の主食用米だが、収量性も良いため飼料用米としても栽培される
右下 :ウエルスターROYAL VIPに鉄まきちゃん(NDS-80)を搭載して播種をした
左上 :栽植密度は坪当たり60株とし、1株当たり約5粒で点播した
右下 :播種と同時に除草剤「プレキープ1キロ粒剤」を散布し、省力的に初期の雑草対策を行った。作業前に計量を行い、正確に散布することができた
今後は、6月上旬に「ゲットスター顆粒」を水口処理で散布し、省力的な雑草防除を図る。
また、病害虫防除に関しても、省力散布が可能な「スタークル豆つぶ」を6月下旬に散布する計画だ。(みんなの農業広場事務局)