平成25年度全国農業システム化研究会最終成績検討会を開催
2014年03月20日
全国農業システム化研究会(主催:(一社)全国農業改良普及支援協会)の平成25年度最終成績検討会が2月18~19日の2日間、アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)で開催された。
検討会には農林水産省、各道府県の普及指導員、試験研究機関、研究会に協力している農業資機材メーカー担当者等、約400名が参加した。
当研究会では、農政や現場の課題に対して、生産者、指導機関、メーカーが一体となって取り組み、解決策を探しながら、新しい作業技術の開発を中心に実証調査を行っている。
今年は「農業経営の体質強化と発展を目指した実証」~省力・軽労・低コスト・安定生産技術の確立~」をテーマに、以下の課題について実証調査を行った。
・半装軌式トラクタ(パワクロトラクタ)の作業性効果に関する実証調査
(特殊重粘土壌における機械化一貫作業体系に関する実証調査)
(傾斜地における機械作業効率に関する実証調査)
(傾斜地における土壌流失対策技術に関する実証調査)
・水稲(主食用)の省力・軽労・低コスト・高品質生産技術に関する実証調査
・新規需要米の省力・軽労・低コスト・多収穫生産技術に関する実証調査
・大豆等の省力・軽労・低コスト・安定生産技術に関する実証調査
・野菜の省力・軽労・低コスト・安定生産技術に関する実証調査
・畦立同時施肥・施薬技術に関する実証調査
開会式および全体会議の後には、鹿児島県農業開発総合センター徳之島支場作物研究室の馬門克明氏、鹿児島県農業開発総合センター大隅支場農機研究室の溜池雄志氏、また(独)農研機構 畜産草地研究所 草地管理研究領域中尾誠司氏による「半装軌式トラクタ(パワクロトラクタ)の作業性効果に関する実証調査」の成績発表が行われた。
(株)クボタからは情報提供として今注目の、農業機械とICTを利用した営農・サービス支援システム「KSAS(クボタスマートアグリシステム)」の説明があった。
午後から19日にかけて、四つの分科会で各実証試験の成績発表と検討が行われ、それぞれ活発な意見交換がなされた。(みんなの農業広場事務局)