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【熊本県】重要病害虫対策に係わる生物農薬等の利活用に関する実証調査【促成キュウリ】(令和6年度全国農業システム化研究会実証調査)

2024年12月27日

●実証機関:熊本県宇城地域振興局農業普及・振興課
●実証地域:熊本県宇土市
●実証品目:キュウリ


●調査の目的・ねらい:
 当地域におけるキュウリ栽培では、ウリ類退緑黄化ウイルスを媒介するタバココナジラミがまん延しており、本種の薬剤抵抗性の発達を防ぐため、化学的防除だけでなく、天敵等の生物的防除を活用した総合的な防除体系の確立が課題となっています。
 これまでの2年間、天敵を用いた防除では、慣行防除に比べ、タバココナジラミを低密度に抑え、キュウリ退緑黄化病の発病を抑制できています。しかし、湿度管理または非選択的薬剤の使用により、天敵の増殖が鈍く、防除の安定性に課題が残っています。
 そこで、今年度もタバココナジラミに対する天敵を活用した総合的な防除技術の現地実証調査を行い、天敵を安定して維持するための重要ポイントを明確にすることで課題解決に向けた普及提案を行うこととしました。


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●調査内容:
天敵資材(スワルスキーカブリダニ及びリモニカスカブリダニ)と粘着シートを用いた微小害虫(コナジラミ類、アザミウマ類)の防除


●調査項目:
・微小害虫(コナジラミ類、アザミウマ類)発生調査
・天敵の定着状況調査
・退緑黄化病等ウイルス病発生調査
・ハウス内温湿度
・農薬散布履歴
・経営評価(資材費用、作業時間等)


●作業計画:
〇実証区1(促成栽培)
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〇実証区2(抑制栽培・半促成栽培)
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●供試資材
〇ホリバー®(黄色・青色粘着板)  ホームページ
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○スワルスキー®(スワルスキーカブリダニ)  ホームページ
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○リモニカ®(リモニカスカブリダニ)  ホームページ
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