【佐賀県】重要病害虫対策に係わる生物農薬等の利活用に関する実証調査【キュウリ(抑制、半促成)】(令和6年度全国農業システム化研究会実証調査)
2024年07月22日
●実証機関:佐賀県杵藤農林事務所杵島農業振興センター
●実証地域:佐賀県武雄市
●実証品目:キュウリ(抑制、半促成)
●調査の目的・ねらい:
近年、当地域では微少害虫の発生が増加傾向にあり、薬剤散布回数の増加と共に、薬剤抵抗性発達が問題化しています。また、国においては「みどりの食料システム戦略」が制定され、持続可能な農業に取り組むことを目標としています。
そこで、総合防除による化学合成農薬の削減を目的に、佐賀県のキュウリ栽培に適した生物的防除(天敵利用)による省力技術、並びに耕種的防除法等に関する実証調査を行うこととしました。
今年度は、実証区を天敵利用+推奨防除体系による農薬散布、慣行区を天敵利用+推奨防除を基本にした追加防除する体系による農薬散布とした比較試験を実施します。
あわせて、薬剤散布削減や品質収量向上による経営効果の評価も行います。
●調査内容:
○生物的防除
市販天敵「スワルスキーカブリダニ」と「リモニカスカブリダニ」の放飼によるアザミウマ類、コナジラミ類防除効果の実証
○化学的防除
病害を含め、天敵に影響の少ない薬剤防除体系の検討
●調査項目:
・微小害虫(アザミウマ類、コナジラミ類、ホコリダ二類)発生調査
・天敵の定着状況
・昆虫寄生菌製剤(マイコタール)の効果
・病害発生調査(退緑黄化病、黄化えそ病)
・粘着トラップを用いた優占種の同定
・ハウス内温湿度
・被害果実
・経営評価
●作業計画:
●供試資材:
○ベリマーク®SC ホームページ
〇マイコタール® ホームページ
○スワルスキー®(スワルスキーカブリダニ) ホームページ
○リモニカ®(リモニカスカブリダニ) ホームページ
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