(農畜産業振興機構)「野菜情報」最新号3月号をホームページに掲載
2025年02月27日
(独)農畜産業振興機構は、「野菜情報」最新号3月号をホームページに掲載。
《記事の一例》
●話題
○ 令和7年度予算案および令和6年度補正予算における野菜関係予算の概要
(農林水産省 農産局 園芸作物課 総括係長 我妻総)
令和7年度予算案および令和6年度補正予算における野菜関係予算について、対策のポイント、内容、支援対象者、補助率など概要をまとめました。
●需給動向
○ 東京都・大阪市中央卸売市場の需給動向(令和7年1月)(野菜振興部・調査情報部)
○ 野菜の輸入動向(令和6年12月)(野菜振興部)
●今月の野菜
○ 『ほうれんそう』(調査情報部)
緑黄色野菜の王様と言われるほうれんそうの原産地は西アジアで、波稜(ほうれん)はペルシャを意味し、ペルシャで栽培が始まりその後東西に伝播(でんぱ)しました。日本では現在、西洋種と東洋種の交配種であるF1品種(一代雑種)が主流となっています。ビタミンK、葉酸、鉄が豊富に含まれ、冷凍野菜のなかでも人気が高く、カットや下ゆですることなく調理できるので、野菜消費量アップのため幅広く食生活に取り入れましょう。
●産地紹介
○ 岐阜県 JAひだ~肉厚で甘くて柔らかい栄養満点の「飛騨ほうれんそう」~
(飛騨農業協同組合 営農部園芸課 和田将弘)
「JAひだ」は、岐阜県の北部の飛騨地方を管轄し、冷涼な気候で、暑さに弱いほうれんそうの栽培に適しています。ビニールフィルムのほぼ全面を巻き上げて換気できる「飛騨式雨よけハウス」の開発によって収穫量が安定し、生産農家が増加しました。また、真空予冷施設の導入などにより、夏場の暑さによる品質低下を克服し、高品質な夏ほうれんそうとして高い評価を得るようになりました。肉厚で甘くて柔らかい栄養満点の「飛騨ほうれんそう」をぜひご賞味ください。
●調査・報告
○ 卸売業者における青果物輸出の今日的展開~京都青果合同株式会社の取り組み事例を中心に~
(弘前大学 農学生命科学部 国際園芸農学科 教授 石塚哉史)
京都青果合同株式会社は、香港への京の伝統野菜の輸出に取り組み、当地において量販店・飲食店への販路を確保しました。ここではこれまでの輸出の展開過程や実態について報告します。今後のさらなる販路開拓・確保に関して課題が残されているものの、同社の取り組みには、青果物卸売業者による野菜輸出を実現するための参考となる事項が数多く存在しているものと考えます。
●海外情報
○ フランスの野菜生産・流通販売の実態について
(調査情報部)
フランスの農業生産の概況(生産動向、流通事情、小売・消費、貿易動向、政策および規制など)について、きゅうり、にんじん、ほうれんそうに絞り報告します。野菜生産現場の一部では機械化の導入が進んでいますが、他国からの季節労働者による労働力が、野菜生産に大きな役割を果たしています。多くの野菜は寡占化した小売店によって消費者に供給され、野菜生産者は主として流通企業を通じた相対取引で販売しています。また、小売の現場では、ばら売りによる販売が広く行われています。
●機構から
○ 野菜ブック~野菜の魅力を品目ごとに紹介(ねぎ)~(野菜業務部)
○ 令和6年度「野菜情報」に関するアンケート調査結果の概要(調査情報部)
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