(農畜産業振興機構)「野菜情報」最新号1月号をホームページに掲載
2024年12月25日
(独)農畜産業振興機構は、「野菜情報」最新号1月号をホームページに掲載。
《記事の一例》
●話題
○ 農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律(スマート農業技術活用促進法)について
(農林水産省大臣官房 政策課 技術政策室 課長補佐 本間佳祐)
令和6年第213回国会で改正された食料・農業・農村基本法に関連する法律として、「スマート農業技術活用促進法」が成立し、10月に施行されました。農業者の急速な減少が見込まれ、これに対応するために、生産・開発の両面からスマート農業技術の活用を推進し、農業の生産性の向上を図ることを目的とする法律です。「生産方式革新実施計」「開発供給実施計画」の2つの計画認定制度が定められていますが、ここではそのポイントと野菜生産における本法の意義などについて、紹介します。
●需給動向
○ 東京都・大阪市中央卸売市場の需給動向(令和6年11月)(野菜振興部・調査情報部)
○ 野菜の輸入動向(令和6年10月)(野菜振興部)
●今月の野菜
○ 『かぶ』(調査情報部)
春の七草の「すずな(鈴菜)」として古くから親しまれているかぶは、弥生時代に中国から伝わったとされ、全国各地に地域独特の在来品種が数多くあります。また、西日本のアジア系と東日本のヨーロッパ系の分布が関ケ原辺りで分かれ、通称「かぶらライン」と呼ばれています。根はビタミンCやカリウム、消化酵素であるアミラーゼを含み、葉茎部分はビタミンCとβカロテン、水溶性カルシウムを含み、食物繊維も豊富です。和食のイメージが強いですが、バターやクリームを使ったメニューにもなじみ、サラダなどの生食に使うこともできるので、調理法を工夫して積極的に食べたいものです。
●産地紹介
○ 京都府 JA京都~盆地特有の寒暖差と「丹波霧」で育まれた「聖護院かぶ」~
(京都農業協同組合 営農部 企画営農課 係長 能瀬伸昭)
JA京都は、北は日本海沿岸の京丹後市から南は京都市に隣接する亀岡市まで、京都府の北部・中部にまたがる広域JAです。「聖護院かぶ」の最大の産地は亀岡市で、昼夜の気温差が大きく、11月には特有の霧が発生し、これらの環境が引き締まった聖護院かぶを育むことから、「ブランド京野菜」の産地指定を受けています。主に京都の冬の特産品として親しまれている「千枚漬け」に加工されていますが、緻密で歯ごたえがあるので、漬物以外にもさまざまな料理で楽しめます。こちらのページでは、丹波霧が圃場を覆う動画がご覧いただけます。
●調査・報告
○ 沖縄県産野菜を全国と後世に~沖縄県のネクストステージ沖縄合同会社の取り組み~
(那覇事務所 近能真優)
沖縄県名護市のネクストステージ沖縄合同会社では、野菜の生産にとどまらず、沖縄県の伝統野菜を県内外の多くの消費者に広め、後世にも残したいという想いから、減圧低温乾燥機などを用いた県北部産野菜の乾燥加工、販売を行っています。それにより、高付加価値化の実現、軽量化による輸送コスト削減や長期保存を可能としました。また、県内野菜の生産維持や6次産業化による雇用確保、県内の農業および産業振興にも寄与しています。
●海外情報
○ 中国産野菜の生産と消費および輸出の動向(ねぎ)
(調査情報部)
中国産ねぎは日本国内で流通する輸入ねぎのほぼ全量を占め、定時・定量・定品質と価格優位性などから、加工・業務用を中心に広く利用されてきました。しかし、今般の円安の影響や国産回帰の流れにより、輸入量は減少傾向にあります。しかしながら、実需者が求める規格や加工はもちろん、定量・低価格で供給できる強みがあることから、今後も中国産ねぎに対して一定の需要があると思われます。
●機構から
○ 野菜ブック~野菜の魅力を品目ごとに紹介(れんこん)(野菜業務部)
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