(農畜産業振興機構)「野菜情報」最新号11月号をホームページに掲載
2024年10月25日
(独)農畜産業振興機構は、「野菜情報」最新号11月号をホームページに掲載。
《記事の一例》
●話題
○ 空飛ぶ野菜 鮮度保持と物流問題を空陸一貫輸送による流通トータルコーディネートで解決~株式会社日本産直空輸の取り組み~
(株式会社日本産直空輸 代表取締役 木下真祐央)
2022年にANAグループより誕生した同社は、航空輸送と陸送をタイムリーに連動させた最速物流スキームに全国各地の特産品を乗せ、鮮度重視の農産物も消費者や販売先にダイレクトに届けています。販売先へは、商品提案から輸送コーディネート、販促支援も含めたサービスを提供し、生産者側には、販路拡大のチャンスにつなっがています。
●需給動向
○ 東京都・大阪市中央卸売市場の需給動向(令和6年9月)(野菜振興部・調査情報部)
○ 野菜の輸入動向(令和6年8月)(野菜振興部)
●今月の野菜
○ 『ブロッコリー』(調査情報部)
ブロッコリーはつぼみの固まり(花蕾(からい))と花茎(かけい)を食べるキャベツの仲間が原型で、ローマ時代から野菜として利用され、地中海沿岸で発達しました。日本には明治時代に渡来したもののすぐには広まらず、1970年代に食の洋風化に伴って食卓に上るようになりました。今では国内産地も増え、国産ブロッコリーの周年供給体制が確立し、ブロッコリーの出荷量はこの30年で2倍にまで増えました。令和8年度から指定野菜に追加されることとなり、需要も増えているブロッコリーは注目を浴びています。
●産地紹介
○ 熊本県 JAやつしろ~選ばれる産地を目指して!JAやつしろの氷冷箱詰めの新鮮ブロッコリー~
(八代地域農業協同組合 営農部 北部総合営農センター 松田圭吾)
熊本県のやや南で、八代海と九州山地との間に位置し、農地の大半を干拓地が占めるJAやつしろ。ブロッコリーは、露地野菜生産の中でもトップの販売額(約11億5千万円)を誇っています。鮮度を保つため、収穫後すぐに氷詰めし出荷していますが、さらに新たな製氷施設を整備し氷詰め作業を全自動化したことで、出荷作業を省力化し、生産力の向上を図っています。そのほか、出荷の平準化やGAP認証への取り組み、今後の展開について、報告します
●調査・報告
○ 環境保全型農業による野菜生産と販売の動向 ~JAとうや湖における「YES(イエス)!clean(クリーン)」の取り組み~
(国立大学法人 徳島大学大学院 社会産業理工学研究部 講師 橋本直史)
近年、政策的な後押しも相まって、有機農業を含む環境保全型農業への関心が高まり、将来的に同取り組みが拡大していくことが期待されています。他方、産地における取り組みが拡大するかどうかは、環境保全型農業に基づいて生産した野菜の販売動向次第です。そこで、約30年前より「YES!clean」という環境保全型農業による野菜生産・販売を実践してきた、北海道のJAとうや湖の取り組みについて紹介します。
○ 消費者から見た野菜価格安定制度の意義
(東京聖栄大学 客員教授(常勤) 藤島廣二)
野菜価格安定制度は昭和41年の制度創設から今日まで、野菜生産者の経営安定を通じて、消費地への野菜の安定供給と価格の安定を図ってきました。半世紀以上が経過した今改めて、消費者側から見た同制度の意義やメリットについて紹介します。
●海外情報
○ エクアドルのブロッコリー生産の現状と輸出拡大への取り組み
(調査情報部)
現在、日本に輸入される冷凍ブロッコリーの4割ほどをエクアドル産が占めていますが、エクアドルのブロッコリーは、恵まれた気候と垂直統合(※)(インテグレーション)の進展により、同国の主要な輸出農産品として成長を遂げています。世界的に需要が拡大する中、輸出先の市場を意識した生産・加工体制により、日本や欧米向けを中心に輸出が増加傾向で推移し、それに伴い生産地域も拡大しています。本稿では現地の情報をもとに生産動向、輸出拡大への取り組みについて報告します。
※生産、加工、流通、販売などのサプライチェーンを自社グループ内で連携すること
●機構から
○ 野菜ブック~野菜の魅力を品目ごとに紹介(かんしょ)(野菜業務部)
○ 国産やさいの生産者と実需者を結ぶマッチングサイト"ベジマチ"(野菜振興部)
○ 令和6年度情報誌アンケート調査の実施について(調査情報部)
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