令和5年度食料自給率・食料自給力指標について
2024年08月09日
農林水産省は、「令和5年度食料自給率・食料自給力指標」を公表。
●カロリーベース食料自給率
小麦の生産量増加や油脂類の消費量減少がプラス要因となる一方、てん菜の糖度低下による国産原料の製糖量の減少がマイナス要因となり、前年度並みの38%。カロリーベースの食料国産率についても、前年度並みの47%となった。なお、飼料自給率は、前年度比+1ポイントの27%となった。
●生産額ベースの食料自給率
輸入された食料の量は前年度と同程度だが、国際的な穀物価格や生産資材価格の水準が前年度と比較して落ち着き、輸入総額が前年度比で減少(特に、畜産物、油脂類(飼料、原料を含む)の輸入総額が減少)したこと等により、前年度比+3ポイントの61%。生産額ベースの食料国産率についても、前年度比+2ポイントの67%となった。
●令和5年度食料自給力指標
米・小麦中心の作付け:1,752kcal (令和4年度:1,736kcal)
いも類中心の作付け :2,362kcal (令和4年度:2,386kcal)
○米・小麦中心の作付けについては、小麦の単収増加によるプラス要因が農地面積の減少によるマイナス要因を上回り、前年度を16kcal/人・日上回る、1,752kcal/人・日となった。
○いも類中心の作付けについては、主に労働力や農地面積の減少により、前年度を24kcal/人・日下回る、2,362kcal/人・日となった。
○この結果、前年度同様に、いも類中心の作付けでは、推定エネルギー必要量(2,167kcal/人・日)を上回る。
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