(農畜産業振興機構)「野菜情報」最新号6月号をホームページに掲載
2024年05月28日
(独)農畜産業振興機構は、「野菜情報」最新号6月号をホームページに掲載。
《記事の一例》
●話題
○ ライスセンターを転用して広域選果機能と物流拠点機能を備えた集出荷施設に~JA全農山形おきたま園芸ステーション~
(全国農業協同組合連合会山形県本部 園芸部 園芸総合課 小松幸広)
JA全農山形は休止中のライスセンターを改修し、平成31年、県南部に園芸ステーションを開所しました。園芸作物(えだまめとアスパラガス)の選果から包装、出荷までを担い、農家の負担を軽減することで、作付け規模や出荷量の拡大に結びついています。また、計画的な出荷が可能なため、販売先の確保と高単価販売を実現しています。
●需給動向
○ 東京都・大阪市中央卸売市場の需給動向(令和6年4月)(野菜振興部・調査情報部)
○ 野菜の輸入動向(令和6年3月)(野菜振興部)
●今月の野菜
○ 『しょうが』(調査情報部)
しょうがの原産地は、熱帯アジアといわれており、日本には2~3世紀頃に中国から伝来し、奈良時代には栽培が始まりました。「古事記」にも記載があり、香辛料や薬用植物として古くから利用されています。ショウガオールやシネオールといったさまざまな辛味、香味成分には、疲労回復や新陳代謝を上げる働きがあるとされています。夏バテ解消や冷房による冷え対策に、これからの季節はしょうがを上手に取り入れ、健康な体作りに役立てたいものです。
●産地紹介
○ 高知県 JA高知県 ~みずみずしく味に深みのあるJA高知県土佐市地区の「しょうが」~
(高知県農業協同組合 仁淀川営農経済センター 営農販売課(指導・土佐市担当) 中山大路)
清流、仁淀川が流れる自然豊かな地域に位置する土佐市のしょうが栽培には、露地物の囲いしょうが、ハウス新しょうががあります。販売戦略のひとつとしてJAが考案した「生姜ごはん」は、薬味として使われることが多いしょうがを、メインの食材として使った地元ならではのレシピで、コンビニエンスストアでおにぎりとして採用・販売されました。高温対策、病害対策、環境に配慮した栽培方法の採用など、丹精込めて栽培した高品質の高知のしょうがを、ぜひご賞味ください。
●調査・報告
○ 日本農業が直面する諸課題の解決に向けた種苗業界の取り組み
(一般社団法人日本種苗協会 技術顧問 望月龍也)
わが国の農業を取り巻く状況は、温暖化や労働力不足、資材コストの上昇など、さまざまな課題に直面しています。本稿では、これらの課題解決に向けた種苗業界における取り組み(温暖化対応品種や減農薬・減化学肥料に対応した品種の育成、農作業の省力化を可能とする品種や輸送性・貯蔵性に優れる品種、加工・業務用に対応した品種の育成、種子繁殖型F1いちご品種)について、報告します。
○ 青果物卸売業者によるカット野菜事業の展開~岡山県倉敷市の倉敷青果株式会社を事例に~
(日本獣医生命科学大学 応用生命科学部 食品科学科 教授 木村彰利)
地方卸売市場の青果物卸売業者である倉敷青果株式会社および同社を中心に構成されたクラカグループを事例として、卸売業者によるカット野菜事業への取り組みと課題、グループ企業を通じた原料野菜の生産について、報告します。
●海外情報
○ 中国のかんしょに関する研究報告(前編)
(中国農業大学 経済管理学院 李璽寧、司偉)
中国において、かんしょはやせた土地でも栽培でき、さまざまな用途で利用ができる主要な農作物です。かんしょ産地は主に南方地域に集中しており、中でも内陸の西南地域に集積しつつあり、単収、作付面積とも安定傾向にあります。貿易は輸出中心ですが、輸出先が限定されているため国際市場における市場占有率は低い状況です。本稿は、前編と後編の2回にわたって掲載し、6月号の前編では中国のかんしょ生産の概要と貿易の概要、7月号の後編ではかんしょ加工の概要を示した上で、かんしょ産業の問題点を整理し、今後の姿を考察します。
●機構から
○ 野菜ブック~野菜の魅力を品目ごとに紹介(アスパラガス)(野菜業務部)
○ 国産やさいの生産者と実需者を結ぶマッチングサイト"ベジマチ"(野菜振興部)
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