米に関するマンスリーレポート(令和5年12月号)の公表について
2023年12月13日
農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和5年12月号)」について取りまとめた。
●令和5年10月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、289万t。前月(9月)の対前年差±0万tに対し、10月の対前年差が▲23万tとなっているが、これは、記録的な高温により収穫時期が早まり、9月において前年より集荷が前倒しされたことにより、9月の民間在庫が一時的に増加したこと等による。
●流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差▲27万tの236万t、販売段階で+3万tの54万tとなっている。
●令和5年産米の令和5年10月の相対取引価格は、全銘柄平均で前月差▲110円の15,181円/60kgとなり、出回りからの年産平均価格は前年産+1,333円の15,177円/60kgとなったところ。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査(令和5年11月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は前回調査と比べて+2ポイントの「やや増加」、見通し(向こう3カ月)判断は+2ポイントの「やや増加」。米価水準の現状判断は前回調査と比べて+1ポイントの「横ばい」 、見通し(向こう3カ月)判断は▲5ポイントの「減少」。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和5年10月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比▲2.4%。うち、家庭内での消費量は前年同月比▲3.6%、中食・外食では+0.4%。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「インターネットショップ」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「米穀専門店」が最も高く、次いで、「デパート」、「生協」の順。令和5年10月の家庭内の月末在庫数量は5.9kg。
● 総務省が公表している小売物価統計によると、令和5年11月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比+4.3%の2,422円。 コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比+6.3%の2,279円。
●米穀販売事業者における令和5年10月の販売数量は、対前年同月比で小売事業者向けが105%、中食・外食事業者等向けが105%で、全体としては105%となっている(令和元年9月の販売数量と比較すると101)。前年同月を基準にした令和5年10月の販売価格の値動きは、小売事業者向け106.0、中食・外食事業者等向け104.9。
●令和5年10月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月差+64円(+3.4%)、対前年同月差+94円(+5.0%)の1,969円。
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