(農畜産業振興機構)「野菜情報」最新号6月号をホームページに掲載
2023年05月26日
(独)農畜産業振興機構は、「野菜情報」最新号6月号をホームページに掲載。
《記事の一例》
●話題
○直売所で余った野菜を電車で都市部へ直送~産官学連携でモーダルシフトと食品ロス削減へ~
(東松山市 環境産業部 商工観光課 副課長 小島孝彦)
「TABETEレスキュー直売所」は、農業者支援と食品ロス削減を目的に、東松山市・(株)コークッキング・東武鉄道・JA埼玉中央・大東文化大学・(株)大塚応援カンパニーの6者が連携する取り組みです。同市周辺の直売所で売れ残った農産物を、東武東上線を活用して池袋駅に運び、駅構内で大学生が再販、さらに余った野菜は、こども食堂のお弁当食材に活用しています。食品ロス削減の他、CO2排出量削減や地域振興の成果も上げている本取り組みについて紹介します。
●今月の野菜
○オクラ
(調査情報部)
アフリカ原産で、古代エジプトでも栽培されていたとされる歴史の古い野菜のひとつであり、ハイビスカスに似た花をつける。和名の響きのあるオクラだが、英名でも「Okra」。日本に伝わったのは江戸時代末期だが、全国的な広がりはなく、本格的に栽培が始まったのは近年になってからである。広く流通しているものは断面が五稜形のものだが、角のない丸さや型や赤いものもある。
●産地紹介
○熊本県 JAあまくさ~レタス産地の夏の収入源「オクラ」~
あまくさ農業協同組合 上島営農指導センター 野菜指導員 坂田 沙貴
熊本県西部に位置するJAあまくさでは、柑橘類を中心に、露地の冬レタスや冬春野菜の施設園芸が盛んです。オクラは冬レタスの裏作として、また、水稲、レタスとの輪作作物として導入され、同地域の夏の収入源となっています。食欲が落ちた時もつるっと食べやすいオクラ。品質にこだわって生産・出荷していますので、ぜひご賞味ください。
●調査・報告
○北海道の野菜流通におけるモーダルシフトの現状と課題
(東京農業大学 国際食料情報学部 アグリビジネス学科 教授 佐藤和憲
東京農業大学院 国際食料農業科学研究科 大堀耕太郎)
北海道のたまねぎやばれいしょの産地は、その立地条件や各輸送手段の輸送能力とコストに応じて、鉄道貨物とトレーラー・フェリー等を選択し、組み合わせて利用しています。本稿では、道内主産地の生産・出荷と物流実態を取り上げ、輸送にかかる課題について整理します。
●海外情報
○ブラジルにおける有機農産物の需給動向~有機野菜を中心として~
(調査情報部)
ブラジルでは近年、消費者の健康志向の高まりや環境負荷への配慮などから有機農産物市場が拡大しており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による消費者の健康志向の高まりなどの影響もあり、その増加傾向が加速しています。本稿では、同国における有機野菜への政府による支援や認証のしくみ、近年の需給動向などについて報告します。
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