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書籍紹介『きらわれ虫の真実――なぜヤツらはやってくるのか』

2022年08月10日

 きらわれる虫が主人公の本? と、表紙を見て引いてしまった(失礼!)のは、虫が苦手なせいだろう。もくじを開くと、「田畑で」「家で」「レジャーで」と場面ごとに、聞いたことがある虫の名前が並んでいる。
 こわいもの見たさで、家で遭遇したくないNo.1のページを開くと、写真を横目に(リアルなイラストからは目をそむけて)、文字を追う。敵のことは意外と知らないものである。
 どの虫の話も読んでしまうのは、筆者谷本さんの「虫愛」「語り」のなせる技か。写真も、昆虫図鑑などで見かけるものとは、ひと味もふた味も違う印象だ。イラストの併用が柔らかさを醸しているのかもしれない。


 そう、筆者は、当HPのコラム「今日も田畑でムシ話」でおなじみのプチ生物研究家、谷本雄治さんだ。(みんなの農業広場事務局)


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きらわれ虫の真実――なぜヤツらはやってくるのか
谷本雄治 著  イラスト コハラアキコ
四六判 208ページ
定価 1800円+税
発行 太郎次郎社エディタス