「食料安全保障に関するリスク検証(2022)」の公表
2022年06月23日
農林水産省は、将来にわたって我が国の食料安全保障を確立するために必要な施策の検討に資するよう、食料の安定供給に影響を及ぼす可能性のある様々な要因(リスク)を洗い出し、包括的な検証を行い、その検証結果をとりまとめ、ホームページに掲載した。
●概要
・我が国の食料供給は、国産と、輸入上位4カ国(米国・カナダ・豪州・ブラジル)で供給カロリーの85%(※)を占める。
※国産37%、米国23%、カナダ11%、豪州8%、ブラジル6%
・輸入については、価格高騰のリスクは、輸入割合の高い主要な品目のうち、飼料穀物等では顕在化しつつあり、「重要なリスク」と評価しました。また、小麦、大豆、なたねでは、その起こりやすさは中程度ですが、その影響度が大きく、「重要なリスク」と評価。
・国内生産については、労働力・後継者不足のリスクが、特に労働集約的な品目(果実、野菜、畜産物等)を中心にその起こりやすさが高まっているか、顕在化しており「重要なリスク」と評価。また、関係人材・施設の減少リスクは多くの
品目で顕在化しつつあり、「注意すべきリスク」と評価。輸入依存度の高い生産資材のうち、燃油の価格高騰等のリスクについては、その起こりやすさが高まっており、燃油費の割合が高い品目(野菜、水産物等)では「重要なリスク」と評価。肥料の価格高騰等のリスクについては、肥料は農産物の生産に必須でその影響度は大きく、ほとんどの品目で「重要なリスク」と評価。
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