(生研支援センター)イチジクを病害から救う農家待望の台木が誕生
2022年03月04日
生研支援センターでは、農林水産業や食品産業の分野で新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供している。
得られた研究成果を分かりやすく紹介する取組を実施しており、今回はイチジクで最も深刻な病害といわれる「イチジク株枯病」に強い台木新品種「励広台(れいこうだい)1号」を紹介している。
「励広台1号」は、広島県立総合技術研究所農業技術センターと農研機構果樹茶業研究部門などが5年以上の歳月をかけて開発した台木品種。イチジクの近縁野生種であるイヌビワが株枯病に強いことに着目し、イヌビワとイチジクの種間交雑体を利用して作り出した。国内栽培の約7割を占める「桝井ドーフィン」など主要品種を穂木として「励広台1号」に接ぎ木して栽培したところ、株枯病にかからず、収量、品質は自根苗の場合と同等という優れた特性を示すことが明らかになった。今年秋から、「励広台1号」に穂木を接ぎ木した苗が全国で発売される。
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