米に関するマンスリーレポート(令和3年10月号)の公表について
2021年10月13日
農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和3年10月号)」について取りまとめた。
●令和3年産の令和3年8月末現在の事前契約数量は▲24.5万tの103.1万tとなっている。
●令和3年8月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差+17万tの118万t。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差+20万t、販売段階で▲2万tとなっている。
●令和2年産米の令和3年8月の相対取引価格は、全銘柄平均で13,830円/60kgで、前年同月より▲1,701円、出回りからの年産平均価格は前年産▲1,100円の14,616円となったところ。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査(令和3年9月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は対前回調査比▲5ポイントの「減少」、見通し(向こう3カ月)判断は▲2ポイントの「やや減少」。米価水準の現状判断は対前回調査比▲10ポイントの「大幅に減少」、見通し(向こう3カ月)判断は+4ポイントの「やや増加」。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和3年8月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比▲4.0%。このうち、家庭内での消費量は前年同月比▲2.1%、中食・外食では▲7.9%。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「インターネットショップ」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「インターネットショップ」が最も高く、次いで、「米穀専門店」 、「デパート」の順。また、令和3年8月の家庭内の月末在庫数量は、5.7kgとなっている。
●総務省が公表している消費者物価指数によると、令和3年8月の米類の指数は対前年同月比 ▲3.2%の96.9ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和3年9月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比▲5.9%の2,287円。コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比▲8.3%の2,055円。
●米穀販売事業者における令和3年8月の販売数量は、前年同月比で小売事業者向けが101%、中食・外食事業者等向けが100%で、全体としては101%となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、各月ごとの消費動向に大きな変動が生じていることから、一昨年8月の販売数量と比較すると96%となる(毎年の主食用米需要の減少トレンドで単純に比較すると98.6%)。前年同月を基準にした令和3年8月の販売価格の値動きは、小売事業者向け95.0、中食・外食事業者等向け95.0。
●令和3年8月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月比▲1円(±0.0%)、対前年同月比▲74円(▲3.6%)の1,974円。
詳細はこちらから