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米に関するマンスリーレポート(令和3年8月号)の公表について

2021年08月06日

農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和3年8月号)」について取りまとめた。


●令和2/3年(令和2年7月から令和3年6月までの1年間)の需要実績は、前年(714万t)から約10万t減少し、704万tとなった。令和3年6月末民間在庫量は、前年から19万t増加し、219万tとなった。
●3/4年の需要見通しについては、平成30年11月の基本指針において採用した下記手法により算出し、703万tの見通し。
●令和3年6月末民間在庫量219万t(速報値)に、令和3年2月の基本指針で設定した生産量693万tを加えた供給量の計は912万t。この供給量から令和3/4年の需要見通し703万tを差し引くと、令和4年6月末民間在庫量は210万tの見通し。
●令和2年産の6月末現在の事前契約数量は153.2万tで、取扱数量に対する事前契約率は51%。
●令和3年6月末のうるち米の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差+19万tの173万t。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差+23万t、販売段階で▲4万tとなっている。
●令和2産米の令和3年6月の相対取引価格は、全銘柄平均で14,225円/60kgで、前年同月より▲1,417円、出回りからの年産平均価格は前年産▲963円の14,753円。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査(令和3年7月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は対前回調査比+2ポイントの「やや増加」、見通し(向こう3カ月)判断は±0ポイントの「横ばい」。米価水準の現状判断は対前回調査比+1ポイントの「横ばい」、見通し(向こう3カ月)判断は▲2ポイントの「やや減少」。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和3年6月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比▲5.2%。このうち、家庭内での消費量は前年同月比▲3.8%、中食・外食では▲8.4%。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「インターネットショップ」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「デパート」が最も高く、次いで、「米穀専門店」、「インターネットショップ」の順。また、令和3年6月の家庭内の月末在庫数量は、5.8kgとなっている。
●総務省が公表している消費者物価指数によると、令和3年6月の米類の指数は対前年同月比 ▲2.4%の111.8ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和3年7月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比▲0.8%の2,398円。コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比▲6.7%の2,131円。
●米穀販売事業者における令和3年5月の販売数量は、前年同月比で小売事業者向けが99%、中食・外食事業者等向けが104%で、全体としては101%となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、各月ごとの消費動向に大きな変動が生じていることから、一昨年6月の販売数量と比較すると98%となる(毎年の主食用米需要の減少トレンドで単純に比較すると98.6%)。前年同月を基準にした令和3年6月の販売価格の値動きは、小売事業者向け95.0、中食・外食事業者等向け96.2。
●令和3年6月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月比▲12円(▲0.6%)、対前年同月比▲93円(▲4.5%)の1,977円。


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