米に関するマンスリーレポート(令和3年7月号)の公表について
2021年07月12日
農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和3年7月号)」について取りまとめた。
●令和3年産の5月末現在の事前契約数量は153.4万tで、取扱数量に対する事前契約率は52%。
●令和3年5月末のうるち米の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差+20万tの198万t。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差+24万t、販売段階で▲3万tとなっている。
●令和2産米の令和3年5月の相対取引価格は、全銘柄平均で14,611円/60kgで、前年同月より▲1,166円、出回りからの年産平均価格は前年産▲887円の14,829円。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査(令和3年6月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は対前回調査比+1ポイント、見通し(向こう3カ月)判断は+5ポイント。米価水準の現状判断は対前回調査比±0ポイント、見通し(向こう3カ月)判断は+5ポイント。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和3年5月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比▲8.6%。このうち、家庭内での消費量は前年同月比▲9.3%、中食・外食では▲7.0%。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「インターネットショップ」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「米穀専門店」が最も高く、次いで、「デパート」 、「インターネットショップ」の順。また、令和3年5月の家庭内の月末在庫数量は、6.1kgとなっている。
●総務省が公表している消費者物価指数によると、令和3年5月の米類の指数は対前年同月比 ▲2.5%の111.8ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和3年6月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比▲0.4%の2,385円。コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比▲3.3%の2,175円。
●米穀販売事業者における令和3年5月の販売数量は、前年同月比で小売事業者向け108%、中食・外食事業者等向けが115%で、全体としては111%となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、各月ごとの消費動向に大きな変動が生じていることから、一昨年5月の販売数量と比較すると96%となる(毎年の主食用米需要の減少トレンドで単純に比較すると98.6%)。 前年同月を基準にした令和3年5月の販売価格の値動きは、小売事業者向け95.1、中食・外食事業者等向け96.8。
●令和3年5月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月比▲9円(▲0.5%)、対前年同月比▲89円(▲4.3%)の1,989円。
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