農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート（令和３年３月号）」について取りまとめた。

●令和３年産の１月末現在の事前契約数量は１５１．５万ｔで、取扱数量に対する事前契約率は５３％となっている。
●令和３年１月末のうるち米の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差＋２７万ｔの３２２万ｔとなっている。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差＋２７万ｔ、販売段階で＋１万ｔとなっている。
●令和２産米の令和３年１月の相対取引価格は、全銘柄平均で１４，９０３円／６０ｋｇで、前年同月より▲９２１円、出回りからの年産平均価格は前年産▲７５３円の１４，９６３円。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査（令和３年２月分）によると、主食用米の需給動向の現状判断は対前回調査比±０ポイント、見通し（向こう３カ月）判断は＋１ポイント。米価水準の現状判断は対前回調査比▲２ポイント、見通し（向こう３カ月）判断は▲２ポイント。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」（令和３年１月分）によると、１人１カ月当たりの精米消費量は、前年同月比＋１．４％。このうち、家庭内での消費量は前年同月比＋５．１％、中食・外食では▲６．０％。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「インターネットショップ」の順となっている。精米購入経路別の購入単価は、 「米穀専門店が最も高く、次いで、「インターネットショップ」 、 「デパート」 の順となっている。また、令和３年１月の家庭内の月末在庫数量は、６．６ｋｇとなっている。
●総務省が公表している家計調査によると、令和２年１２月の米の購入数量は、対前年同月比＋２．４％の５．５ｋｇ、パンは▲１．９％の３．８ｋｇ、めん類は＋１４．８％の３．７ｋｇ。
●総務省が公表している家計調査によると、１世帯当たり１カ月間の令和２年１２月の中食の支出金額は、対前年同月比＋６．１％、外食は▲１９．７％。
●総務省が公表している消費者物価指数によると、令和３年１月の米類の指数は対前年同月比 ▲２．３％の１１２．３ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和３年１月のうるち米の小売価格（５ｋｇ当たり）は、コシヒカリで対前年同月比▲２．３％の２，３８２円。コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比▲４．７％の２，１８１円。
●令和３年１月の販売数量（前年同月比）は、小売事業者向け１０７％、中食・外食事業者等向けは８７％、販売数量は９７％となり、新型コロナウイルス感染症に伴う外出自粛要請等により家庭用の需要が一時的に高まったが、全体として見れば、昨年から米の需要は停滞。特に４、５月は、外食向けを中心に業務用の需要の減少が大きい。 前年同月を基準にした令和３年１月の販売価格の値動きは、小売事業者向け９８．３、中食・外食事業者等向け９７．９。
●令和３年１月の小売価格（ＰＯＳデータ）の平均価格（５ｋｇ当たり）は、対前月比▲２７円（▲１．３％）、対前年同月比▲４４円（▲２．１％）の２，０１０円。

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