米に関するマンスリーレポート(令和2年3月号)の公表
2020年03月09日
農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和2年3月号)」について取りまとめた。
●平成30/令和元年の販売割合について、中食・外食向け販売割合は、38%とほぼ前年並み。産地別で見ると、福島・栃木・群馬・岡山の4県では6割を超えており、宮城・山口・熊本の3県では5割を超えている。
●中食・外食向けに販売された産地品種銘柄ごとに、30年産の相対取引価格(年産平均)を用いて、価格帯別の販売量をみると、全銘柄平均価格(15,688円)以下の銘柄が8割弱となっている。 一方、元年産の農産物検査数量の全銘柄平均価格以下の検査数量の割合は約6割。
●近年、主食用米では事前契約(複数年契約)の取組が増加しており、30年産は143万t、取扱数量に対する事前契約比率は50%。元年産は令和2年1月末時点で143万t、事前契約比率は対前年産+2%の52%。
●事前契約における価格取決比率について、元年産は令和2年1月末時点で契約数量の59%(対前年産▲1%)、6月末時点では12%となっている。
●令和2年1月末の出荷及び販売段階における在庫は、対前年同月比+14万tの295万tとなっている。
●うるち米の令和元産米の令和2年1月の相対取引価格は、全銘柄平均で15,824円/60kgとなり、出回りからの年産平均価格は前年産+61円の15,749円/60kg。
●米穀機構が公表している米取引関係者の判断に関する調査(令和2年2月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は対前月比-8ポイント、見通し(向こう3カ月)判断は-9ポイント。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和2年1月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比+8.9%。このうち、家庭内での消費量は前年同月比+5.3%、中食・外食では+17.0%。
●総務省が公表している家計調査によると、令和元年12月の米の購入数量は、対前年同月比▲2.6%の5.4kg、パンは+6.5%の3.9kg、めん類は▲1.5%の3.2kg。
●総務省が公表している消費者物価指数によると、令和2年1月の米類の指数は対前年同月比 +0.8%の114.9ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和2年2月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比+0.1%の2,455円。
コシヒカリ以外では、対前年同月比+1.7%の2,279円。
●令和2年1月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月比▲25円(▲1.2%)、対前年同月比+19円(+0.9%)の2,054円。
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