書籍紹介『野菜を守れ! テントウムシ大作戦』
2019年01月17日
新聞記事で見つけた農業系高校の"昆虫園"公開を訪れた筆者は、かたすみに展示された風変わりな掃除機に目を止め、高校生の自由な発想に心動かされた。それが始まりだった。
農作物を食べてしまう畑の害虫・アブラムシをやっつけるために「新しい天敵農法」を研究し、ユニークな方法にたどり着く、高校生の奮闘を描く科学ノンフィクションである。小学生(中学年以上)でも読めるようにむつかしい言葉は使われていないが、天敵や農薬、高校生の新しいアイデア等が生き生きと描かれ、大人が読んでも引き込まれること請け合いだ。
筆者は、当ホームページのコラム「今日も田畑でムシ話」でおなじみのプチ生物研究家、谷本雄治さん。(みんなの農業広場事務局)
野菜を守れ! テントウムシ大作戦
谷本雄治 著
A5、128ページ
定価1500円+税
(株)汐文社 発行