提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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自動運転農機「アグリロボコンバイン」発表会・実演会が開催(千葉県柏市)

2018年06月25日

 (株)クボタは、業界初となる自動運転アシスト機能付きコンバインの市場投入に先立ち、平成30年6月15日、千葉県柏市の(株)柏染谷農場において「アグリロボコンバイン」(WRH1200A)の発表会及び実演会を開催した。
 当日は、あいにくの雨天ではあったが、報道機関をはじめ多くの関係者が参加し、関心の高さがうかがえた。

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当日は大勢の報道関係者らが集まった


 同社は、これまで「ファームパイロット(Farm Pilot)」シリーズと称したGPS搭載農機3機種を市場投入してきた。
 ●「直進キープ機能付き田植機」(平成28年9月)
 ●「畑作用大型トラクタ」(平成28年12月)
 ●「アグリロボトラクタ」(平成29年6月(モニター販売))


 第4弾となる「アグリロボコンバイン」は、コンバインに自動運転アシスト機能を付加し、オペレータが搭乗した状態での自動運転による稲・麦の収穫作業の効率化や高精度化、軽労化を実現。平成30年12月1日より本格販売を予定している。


 当日は、冒頭、執行役員 南龍一作業機事業部長が、大規模農家を中心に、担い手の確保や省力化、生産コストの低減などさまざまな経営課題を抱える中、「アグリロボコンバインはICTとロボット技術を活用して、誰でも簡単操作で楽に、快適に、そして安全に収穫できるコンバインを開発した」など、開発の背景を紹介。


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左 :「繁忙期において、正確にコンバインをコントロールする農家への負担(ストレス)は相当大きい。農家の負担を軽くしたい」と語る南作業機事業部長
右 :「アグリロボコンバイン」(WRH1200A)


 続いて、収穫機技術部 開発担当の仲島鉄弥チーム長より、製品概要について説明があった。


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左 :「稲・麦の収穫に匠の技で、簡単操作、楽、無駄のない最適収穫を具現化した」とPRする仲島チーム長
右 :ロボットならではの旋回方法によって効率化を実現


●主な特長
①マップ操作が簡単
・手動で畔の内側6m以上を収穫することで、自動でマップを作成。
②自動運転の開始操作が簡単
・運転アシスト開始スイッチを押し、速度レバーを倒すだけで自動運転が可能。
なお、刈取部の昇降も自動で行う。
③前進・後進・旋回も自動
・オペレータは作業確認と安全監視に集中。
また、旋回動作・後進前にはボイスアラームで動作を予告。
④「匠刈り」による最適収穫
・圃場形状に合わせた最適ルートを自動判断。ロボットならではの1列または2列をとばした正確な旋回が可能で、旋回回数を削減した効率的な刈取りを実現。
・籾貯留タンクの満タンを予測し、無駄のない最適なタイミングで排出ポイント付近まで自動で移動。


▼詳しくはこちらへ
(株)クボタホームページ プレスリリース


 また、試乗も行われ、多くの参加者が自動運転を体験し、その簡単で楽な操作性を実感した。


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左 :両手をあげて自動運転を体験する参加者
右 :運転アシスト開始スイッチを押して...


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左 :速度レバーを倒すだけの簡単操作
右 :自動運転中は作業確認と安全監視に注意を払う


 最後に、質疑応答では販売目標や今後の展望など活発な質疑が行われ、盛況のうちに終了した。(みんなの農業広場事務局)