米に関するマンスリーレポート(平成29年10月号)の公表
2017年10月11日
農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(平成29年10月号)」について取りまとめた。
●平成29年産の新規需要米や加工用米等の取組計画の認定結果及び作付状況を取りまとめた結果、平成29年産の全国の主食用米の作付面積は137.0万haとなり、全国の生産数量目標138.7万haを1.7万ha、全国の自主的取組参考値を1.3万ha下回り、3年連続で超過作付が解消された。
●平成29年産の加工用米及び新規需要米の取組計画の認定結果及び地方農政局等による戦略作物等の作付状況の聞き取り結果を取りまとめた結果、主食用米から戦略作物等への転換が引き続き進み、多くの作物で作付面積が増加した。
●平成30年酒造好適米の需給状況
・平成30年産需要量は、平成29年産とほぼ同水準の95~97千t程度と見込まれる。
・平成29年産の供給過不足については、平成29年産の生産量(検査数量)がある程度明らかとなる来年1月以降に検証を行うこととするが、需給均衡のためには、平成28年産と比べて生産量を▲10%程度とすることが必要である。
・平成30年産については、平成29年産の供給過不足に応じて変動が生じると考えられるが、需要に応じた生産を行うためには、平成29年産と同様に平成28年産と比べて▲10%程度の生産とすることが必要と考えられる。
●平成29年8月末現在の平成28年産米の集荷数量は、307万t。
契約数量は、前年同月と比較して▲5万tの299万t。契約比率は97%。
販売数量は、前年同月と比較して▲1万tの258万t。販売比率は84%。
●事前契約数量は、2年続けて増加、平成28年産米では、前年産に比べ10万t多い126万tという水準。
●平成29年8月末のうるち米の出荷及び販売段階における在庫は、対前年同月▲5万トンの88万tとなっている。
●平成28年産米の平成29年8月の全銘柄平均価格は、前年産の同時期と比べ+1,195円/60kg。
●平成27年産米と平成28年産米の価格帯別平均価格を比較したところ、平成27年産の価格が13,000円以上の銘柄は+631円、11,000円未満の銘柄では+2,263円。
●産地銘柄ごとでは、「福島県産天のつぶ」が最も上昇しており、次いで、「福島県産ひとめぼれ」、「福島県産コシヒカリ(浜通り)」という状況。
●米穀機構が公表している米取引関係者の判断に関する調査(平成29年9月分)によると、主食用米の需給動向は、前月に比べ現状判断は+5ポイント、見通し(向こう3ヶ月)判断は+7ポイント。米価水準は、前月に比べ現状判断は+4ポイント、見通し(向こう3ヶ月)判断は+1ポイント。
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