「平成28年度 病害虫発生予報第6号」の発表
2016年08月24日
農林水産省は、平成28年度病害虫発生予報第6号を発表。
向こう1カ月の主要な病害虫の発生予察情報は以下のとおり。
●全国的に気温が高い日が続くと予想されていることから、斑点米カメムシ類、トビイロウンカ、果樹カメムシ類等が急激に増殖し、被害を与えるおそれがある。
●斑点米カメムシ類は水田に侵入して出穂期の穂を加害するため、各都道府県の防除基準等に従い、適期に適切な防除を実施する。
●イネいもち病は、北日本及び東日本太平洋側では曇雨天の日が多いと予想されていることから、今後の天候の推移に注意するとともに、ほ場の観察をきめ細かく行い、適期に適切な防除を実施する。(その他の地域では気温が高く、降水量と日照時間は概ね平年並みと予想されていることから、本病の発生は抑制されると考えられる)
●梅雨時期に飛来したトビイロウンカは、とくに梅雨明け後の気温が高く推移した年の9月下旬以降に、急速に個体数が増加することがあるため、注意が必要。各都道府県の防除基準等に従い、適期に適切な防除を実施する。
●果樹カメムシ類の果樹園への飛来が早まることが予想されることから、飛来が認められた場合は、飛来初期からの防除を実施する。
●その他の病害虫の発生動向としては、水稲では紋枯病及びツマグロヨコバイ、野菜ではアブラムシ類、ヨトウムシ類、ハダニ類及びネギアザミウマ、果樹ではシンクイムシ類、ハダニ類及びモモせん孔細菌病、茶ではハマキムシ類の発生が多いと予想される。
●台風の接近や通過によって降雨や暴風が続き、農作物が損傷し、病害の発生や生育不良が懸念されるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生状況に応じて十分な防除を実施する。
詳細はこちらから