(農業環境技術研究所)過去30年間に穀物収量が不安定化した地域と気候要因の寄与を明らかに
2016年03月30日
(国)農業環境技術研究所は、1981年から2010年までの30年間の各地の気象データと穀物収量データから、世界の穀物収量の安定性の変化と気候の変化との関連を明らかにした。
世界の収穫面積のうち、コムギ22%、コメ16%、トウモロコシ13%、ダイズ9%で収量が不安定化した。
日別気象データを合わせて解析した結果、収量の不安定化のうち気候要因の変化によるものが28~34%であることが明らかになった。また、この中の2~10%が高温日数割合の増加によるものであった。
収量が不安定化している地域では収量を安定化するために高温耐性品種の開発・導入、播種日の見直し、灌漑の導入が重要と考えられる。
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