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「平成27年度第3回農研機構産学官連携交流セミナー ~需要フロンティアの拡大へ 農研機構おすすめの新品種~」開催される

2016年03月24日

 農研機構は3月9日、JAグループ国産農畜産物商談会場内において「第3回農研機構産学官連携交流セミナー」を開催。佐々木昭博副理事長による開会の挨拶につづき、6名の研究者による講演があった。


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佐々木昭博副理事長による開会挨拶


講演1:「食べ方いろいろ 超強力の国産小麦「ゆめちから」~国産グルテンで食感改良、いつでも身近な食材に!」
(北海道農業研究センター 畑作基盤研究領域 長澤幸一氏)

 外国産小麦に引けをとらないグルテン品質をもつ国産小麦「ゆめちから」について、その幅広い利用方法などを紹介。


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講演2:「メタボ改善や血糖値上昇抑制の機能性を有する大麦」
(作物研究所 麦研究領域 柳澤貴司氏)

 大麦の機能性(β-グルカン)と、国産もち性大麦品種「キラリモチ」の特徴、β-グルカンのメタボ改善効果に関するヒト試験の結果(一部)などを紹介。内臓脂肪型肥満に対して、高β-グルカンを含有する麦ごはんが有効であることが示された。


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講演3:「青果用サツマイモ新品種「あいこまち」「からゆたか」の紹介」
(作物研究所 畑作物研究領域 片山健二氏)

 糖度が高く良食味で加工に適する「あいこまち」と、肥大が早く多収で焼き芋に適した「からゆたか」を紹介。調理後の変色が少ない「あいこまち」は、高品質な菓子類加工原料への供給が期待される。また、栽培期間が短い「からゆたか」は、早堀栽培での収量向上や新規作付けが期待される。


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講演4:「様々な用途の大豆新品種 ~豆腐、納豆から豆菓子まで~」
(作物研究所 畑作物研究領域 高橋幹氏)

 品質の維持向上や反収の向上が重要な課題とされる国産大豆について、農研機構が最近育成した新しい品種を紹介。


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講演5:「業務・加工用に向くお米の品種」
(作物研究所 稲研究領域 山口誠之氏)

 業務・加工用米について、農研機構が最近育成した多収で良食味の品種、料理に向く品種、パンや麺に向く品種などを紹介。


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講演6:「イチゴを冷凍コンテナによる船便輸送と新規開発包装資材を活用して低コストで輸出する」
(九州沖縄農業研究センター 園芸研究領域 曽根一純)

 東南アジアの富裕層や中間層をターゲットとしたイチゴ輸出の輸送コストの低減や長期の鮮度保持について、船便用に開発されたMA包装と新型包装容器を活用した鮮度保持技術、冷蔵コンテナを用いた船便輸送を組み合わせた新たな輸出モデルを紹介。


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 セミナー会場の農研機構のブースでは、講演で紹介された品種の展示や試食があり、参加者の注目を集めた。(みんなの農業広場事務局)