農林水産省が優先的にリスク管理を行うべき有害化学物質のリストの見直し及び食品の安全性に関する有害化学物質のサーベイランス・モニタリング中期計画の作成について
2016年01月08日
農林水産省は、「農林水産省及び厚生労働省における食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書(平成17年8月公表)」に基づき、さまざまな化学物質について、毒性の強さやどのような種類の食品にどの程度含まれる可能性があるかという情報、海外における取組状況等に基づきリスク管理の対象とする優先度を決め、それらのうち食品中の含有実態を知る必要があるものについて、サーベイランス・モニタリング中期計画を作成し、調査を実施している。
このたび、農林水産省が優先的にリスク管理を行うべき有害化学物質のリスト(優先リスト)を見直し、あわせて平成28~32年度までの5年間を対象としたサーベイランス・モニタリング中期計画を作成した。
今回の優先リストの見直しでは、 植物に含まれる自然毒(ピロリジジンアルカロイド類)、かび毒(ジアセトキシスシルペノール、ステリグマトシスチン)、調理、加工などで生成する危害要因(グリシドール脂肪酸エステル類)、環境中に存在する危害要因(放射性セシウム)を新たに追加した。
一方、現時点で健康への悪影響や中毒発生の懸念が低いポリブロモジフェニルエーテル(PBDE)、パーフルオロオクタン酸(PFOA)、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、ドウモイ酸、ブレベトキシン及び硝酸性窒素について、優先的なリスク管理の対象から外した。
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