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カボチャの美味しさ再発見 -カボチャの品種特性を活かして調理し、消費の拡大を!

2012年10月09日

 野菜と文化のフォーラム(特定非営利活動法人/東京都)が「カボチャの品種別調理特性研究会」を開催し、おいしさの再発見とともに、カボチャの一層の普及、消費拡大の方策を探った。会場は、女子栄養大学(東京都北区)の松柏軒、開催日は10月4日。


 初めに講演が行われた。まず「カボチャの基礎知識」を、(株)渡辺採種場の渡部憲明氏が講演。生産量や品種の変遷、育種や栽培法を説明した。続いて、「最近のカボチャのニーズの傾向」について、東京シティ青果(株)の船橋俊二氏(右)が講演した。


 続いての試食会では、種苗メーカー8社が提供したカボチャの食べ比べと、カボチャを使ったメニューの試食が行われた。
 まず8品種を薄切り、加熱したものを食べ比べ、外観、果肉の色、香り、食感、食味等を比較した。食べ比べることで、各品種の特性がみえてくる。


  


 次に、メニューに合った品種により、果肉の色、食感、食味等を活かした料理が供された。カボチャといえば和風の煮物や天ぷら、スープを連想するが、それら定番メニューに加えてサラダやニョッキ、サブジ(インド風蒸し煮。カレー味)、リゾット、プリンが並び、調理に工夫を凝らしたバラエティ豊かな料理を参加者は味わった。


    


  


 協賛会社からは品種の特性について説明があり、その後調理や品種特性について質疑応答、意見交換があった。カロテンやビタミンEの含有量が多く、味良く育てやすい品種が増えてきたカボチャだが、消費を伸ばすには、生産者側の品種にバラツキをなくす努力はもちろんだが、消費者への味や調理法のPRが必要と感じた。(みんなの農業広場事務局)


  


 使用された品種は以下の通り。(順不同)
 ロロン    タキイ種苗(株)
 くりほまれ  (株)サカタのタネ
 恋するマロン カネコ種苗(株)
 ダークホース (株)渡辺採種場
 虹ロマン   (株)日本農林社
 くり将軍   トキタ種苗(株)
 くりりん   (株)武蔵野種苗
 くりゆたか7 みかど協和(株)