シンポジウムGAP JAPAN 2012が開催
2012年07月23日
シンポジウムGAP JAPAN 2012(主催:NPO法人日本GAP協会)が7月18日東京大学弥生講堂で開かれ、300名を超える参加者がGAPの今とこれからを考えた。
◆JGAP認証農場は、放射能問題といかに戦ったのか
福島県、茨城県、宮城県のJGAP認証農場の代表計3名がパネラー。出荷自粛や停止、今も続く風評被害に苦しむ中で、「安くてうまい米として売れてはいる。セシウム対策はできることをしているので、確実に検出量は減っている(福島)」、「直後はどの情報を信じて良いのかわからない状態だった。直後は売上の8割を失い廃業も覚悟したが、安全に関する客観的情報を出すことが大切とわかった(茨城)」「幸い直接の被害はなかった。震災後の8月にJGAP認証をとった(宮城)」と現状の今後の取り組みについて語った。
◆GAP普及大賞
1年間で最もGAPの普及に貢献した取り組み事例を表彰するが、今回第2回では、3つの優良事例が対象となった。表彰式と受賞者による記念講演が行われた。
■(普及組織によるGAP普及)
農業改良普及センターが中心となった北海道・上川管内のGAP普及の取り組み
<受賞者>北海道上川農業改良普及センターと担当普及指導員 伊與田竜
■(流通関係者によるGAP普及)
「セブンファーム」と「顔が見える野菜。果物。」のGAP普及の取り組み
<受賞者>株式会社セブンファーム
■(資材関係者によるGAP普及)
創業113年 肥料商「日の丸産業社」による北海道のJGAP普及
<受賞者>株式会社日の丸産業社と同社のJGAP指導員
◆JGAP基準開発の最新動向
3年に1度の見直しに当たっているJGAP茶、JGAP穀物、JGAP団体事務局用の特徴等が説明された。また、JGAP青果物は、グローバルGAPと同等性認証取得の審査最終段階にきているとのこと。(みんなの農業広場事務局)