書籍紹介「いのちをつくる愛情ごはん」
2011年08月02日
福岡市早良区の高取保育園は、無農薬で有機栽培の野菜を用い、玄米和食が基本の給食を実践する保育園だ。本書は、開園以来、多くの子ども立ちを健やかに育んできた給食メニュー(レシピ編)と、同園がこれまでに実践してきた食育活動を子どもたちの生き生きした様子とともに伝える読み物(食育編)の二部構成。
園では、毎日ぞうきん掛けをし、米をとぎ、四季折々の食べ物を作る。みそ、梅干し、たくあん、高菜を漬け、バケツを使って稲作り。園児たちは、自分の体を使って行うことで成長していく。
給食レシピは作りやすい離乳食やおやつ、食べやすい「分つき米」のシンプルな料理。家庭でも作りやすいだろう。
次の世代を担う子どもたちに、何を食べさせ、どんな暮らしを伝えればよいのか。子や孫を持つ方々、食農教育に係わる人々にもぜひ読んでほしい。(みんなの農業広場事務局)
「いのちをつくる愛情ごはん」
森千鶴子 著
写真 広田敦子/監修 西福江
B5判変型、131頁
定価1260円
西日本新聞社 刊
問い合わせ先
西日本新聞社出版部
電話 092-711-5523