「2020年における世界の食料需給見通し」 -世界食料需給モデルによる予測結果-
2011年02月23日
「農林水産省(農林水産政策研究所)は、平成20年度より実施中の世界の食料需給に関するプロジェクト研究の一環で開発した世界食料需給モデルを用い、2020年における世界の食料需給見通しに関する定量的な予測分析を行った。
(予測結果のポイント)
世界的な金融危機による世界経済の低迷後、世界の経済成長は回復しつつあるが、不確実性を抱え、先進国を中心に経済の成長に脆弱性が見られる一方、新興国・途上国が今後とも高い水準で経済成長し、世界経済を牽引すると見込まれている。
これを前提とすると、世界の食料需給は、中長期的には人口の増加、所得水準の向上等に伴うアジアなど新興国・途上国を中心とした食用・飼料用需要の拡大に加え、バイオ燃料原料用の農産物の需要の継続的な増加も要因となり、今後とも穀物等の需要が供給をやや上回る状態が継続する見通しであり、食料価格は2007年以前に比べ高い水準で、かつ、上昇傾向で推移する見通しとなっている。
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