未来につなげよう 安全・安心な農業と環境 ~農業環境技術研究所 研究成果発表会2010~
2010年11月29日
2年ごとの研究成果発表会で最新の研究成果を発表している(独)農業環境技術研究所が、11月17日、第5回研究成果発表会を新宿安田生命ホールで開催し、150名を超える聴講者が集まった。
農業環境技術研究所は、その名の通り、世界の食料生産や環境問題克服を目指し本質的な農業研究を行ってきたため、生産者や消費者への認知度はあまり高くはない。
そんな中、今回は科学ライターの松永和紀氏をファシリテーターに迎え、各発表後に松永氏が質問や感想を述べながら報告者と対談し、会場からの質問につなぐことで会場の理解を深める、という新しい試みをおこなった。
取り上げられたトピックスは以下の通り。
・農業が育むもう一つの自然 「茶草場の生物多様性」
・全国の土の分布や性質をネットで検索 「土壌情報閲覧システム」
・イネを使って環境修復 「カドミウム汚染土壌の浄化技術」
・50年後の生育環境でイネを栽培 「高CO2濃度の影響評価」
・世界と協力して温暖化防止に貢献 「農業由来の温室効果ガス削減技術」
また、さまざまな研究の成果を紹介するポスターセッションも同時に行われて、担当した研究者に参加者が質問をしている姿がみられた。(みんなの農業広場事務局)