"女性農業者の経営参画を育てる" 全国女性農業経営者会議 第14回「全国の集い」 in おきなわ 開催!
2009年11月20日
「男女共同参画社会基本法」施行から10年目を迎える今年、「女性農業者の経営参画を育てる」をテーマに、11月4日、5日にホテルゆがふいんおきなわ(沖縄県名護市)で、「全国女性農業経営者会議 第14回「全国の集い」inおきなわ」が開催された。
今回の会議は、「全国女性農業経営者会議」と「山原(やんばる)女性農業者の会」共催で、女性農業者や関係機関など、全国から約200人が参加した。
開会式に続き、ベストパートナー賞※の授賞式がおこなわれた。
今年度の受賞者は、山梨県在住の小林勇氏。甲府市で13種のぶどう栽培をおこなっている。
妻の幸子氏は、21世紀やまなし女性会議、県果樹連などで積極的に社会参画をおこなっており、平成20年度には、黄綬褒章を受章。「夫が手助けをしてくれたおかげで受章できた。優しい人だったので助かった」「何ごとも共同作業し、話し合いで農業に従事する、よきパートナー」と、夫を高く評価する言葉が印象的であった。
※ベストパートナー賞 :農山漁村において男女が対等なパートナーとして、いきいきと活躍できる豊かな農山漁村社会を形成していくために選定する。「夫と妻が互いを尊重して農林漁業を担っている」、「夫は妻の社会参画に対し、積極的に応援している」など、いくつかの選考基準が定められている。
つづいて、玉城オリエ氏(沖縄県今帰仁村・(有)そ~れの会代表)による事例発表があった。
「(有)そ~れの会」は、昭和28年に今帰仁村生活改善グループとして発足、平成18年に法人化された。加工品製造、農家レストラン、直売所の運営などで、地域と活発に交流をおこなっている。平成10年に約3,500万円だった売り上げを、平成19年度には約7,300万円まで伸ばし、地域の農業振興にも貢献している。グループ員の経済的自立がそれぞれの自信につながっており、「地域の女性農業者に対して、勇気と希望を与えていると自負している。今後も活動の輪を広げていきたい」。
平田大一氏(有限責任中間法人TAO Factory代表理事)からは、故郷の小浜島での「キビ刈り援農塾」の活動や、子どもたちによる琉球史劇「肝高の阿麻和利」の演出・けいこの際の苦労話など、地域と文化に根差した幅広い活動のようすが、太鼓や笛の演奏、歌を交えて楽しく語られた。
左 :山原女性農業者の会による農産加工品販売コーナー / 右 :国頭村産シークヮーサーとカーブチーも販売
交流会では、地元食材をふんだんに使った料理がふるまわれ、各テーブルで活発な情報交換がおこなわれた。最後は沖縄らしく、歌と踊りでにぎやかに締めくくられた。
来年の15回大会は、福島県で開催される予定だ。(みんなの農業広場事務局)
左 :ベストパートナー賞受賞の小林氏のぶどう / 右 :歌と踊りでにぎやかに締めくくる
(画像をクリックすると大きく表示されます)