新潟大豆300A研修会 開かれる
2009年02月06日
大豆の安定多収(300kg)と品質向上(1、2等)を目指して、(株)クボタと(株)新潟クボタが、新潟県内の大豆生産者を対象に「新潟大豆300A研究会」を立ち上げた。
新潟県の大豆生産面積は、平成20年度全国7位の7320ha。95%以上が水田転換畑である。収量は196kg(見込み)、品質は上位等級率が23%ほど(同)と改善の余地がある。品種はエンレイが95%以上を占め、偏りが大きい。収量、品質共に向上することが課題となっている。
2月5日(木)、新潟ユニゾンプラザ(新潟市中央区)には、大豆生産者、関連機械・農薬メーカー、大豆実需者、新潟大学、行政、クボタ等、400名を超える関係者が集まり、研究会立ち上げの研修会をおこなった。
「大豆生産の現状と今後の推進方向」「新潟県の気象、土壌などからみた大豆の多収生産技術」「大豆の耕うん同時畝立て播種技術」の各講演では、新潟県内の大豆生産の現状や、最新の大豆生産技術が紹介された。
大豆づくりは播種までと収穫で決まる、と言われており、水分の管理や地力(特に窒素)維持、雑草管理等のポイントが示された。
続いて、新潟県味噌工業共同組合連合会会長の堀川醸造(株)・堀川社長、新潟県豆腐商工組合副会長の(有)平野屋豆腐店・相馬社長が、県産大豆使用の現状と今後の可能性について、また、加工する立場からは安定した収量と品質、低価格での供給が望まれる旨を話した。
研究会では、今後、県内3箇所に実証圃を設置し、新潟県、北陸研究センター、関連メーカー等とともに、現地研修や視察、検討会や情報交換会をおこなっていく。新潟県内の大豆栽培の収量、品質の向上が望まれる。
生産者の経営の向上のために、また水田のフル活用、自給率50%達成等に応えていくために、研究会の成果に注目が集まりそうだ。
尚、新潟大豆300A研究会では随時会員を募集している。
問い合わせ先・・・(株)新潟クボタ TEL:025-283-0111
また、同様の研究会を岩手県でも立ち上げるため、2月16日、17日に県内で研修会を開く。
問い合わせ先・・・(株)岩手クボタ TEL:0198-23-5321
(みんなの農業広場事務局)