【クボタeプロジェクトレポート】「クボタ元氣農業体験教室」で稲刈り作業体験(熊本県多良木町)
2008年10月28日
昔と現代の稲刈りを体験しようと、クボタeプロジェクト「クボタ元氣農業体験教室」が10月19日(日)、熊本県多良木町で開かれ、小学生を中心に約100人が参加した。
この企画は、イベント「田んぼの学校inたらぎまち」の一環で、人吉球磨地域の13土地改良区で構成する「水土里(みどり)ネット」が主催した。
同イベントは、「自然の大切さを理解して関心を高めてもらいたい」と、平成14年から毎年開催し、ことしで7回目。これまでに、田んぼで泥遊びや用水施設の説明など、多彩な内容でイベントを企画してきた。今回、クボタeプロジェクトとして同イベントに加わった。
当日は、「水と食と農」についての話があった後、30aの圃場でたわわに実った稲を、鎌とコンバインで収穫した。
熊本市内や人吉市内から参加した子どもたちの多くは、稲刈りは初めての体験。鎌の扱いや刈り方の説明を受けた後、根元から丁寧に刈っていった。最初は慣れない手つきだった子どもたちも、次第にコツをつかみ、作業スピードもアップ。
刈り取られた稲は、わらで束ね、米のうま味を増やすため掛け竿に掛けていった。
続いて、実際にコンバインに乗り、収穫を体験。子どもたちは用意された3台のコンバインにそれぞれ乗り、らせん状に収穫していった。鎌で刈るのに比べ、あっという間の作業時間に「速い」と驚きの声を上げた。
また、すでに稲刈りが終わっていた15aの圃場では、子どもたちがトラクターを使った田おこしに挑戦した。身長の何倍もあるトラクターに乗ると、「エンジンOK!」と元気な声で確認していた。「目線はまっすぐに」など、クボタのスタッフからアドバイスを受けながら、巨大なトラクターを操縦した。
小学1年の福田あいりちゃんは、「大きな音がしたけど楽しかった。(操縦席に)クーラーがきいていてびっくりした」と満足した様子で話した。
収穫に汗を流した子どもたちは、用意された新米のおにぎりをほおばり、バーベキューを楽しんだ。
午後からは、球磨地域が一望できる妙見野自然の森展望公園に舞台を移し、記念植樹や紙飛行機大会で大いに盛り上がった。
水土里ネット幸野溝の冨田道孝事務局長は、「地元の行政、企業、NPOなどが協力しながら、イベントを運営している。子どもたちも喜んでくれているのではないか」と話した。(杉本実季)