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-駅から徒歩1分の菜園- アグリス成城を訪ねる

2008年07月22日

 東京都世田谷区の西部に位置する、小田急電鉄成城学園前駅。西口改札を出るとすぐ正面に、2007年5月4日にオープンした会員制貸菜園「アグリス成城がある。


 一見今風のカフェやレストランのようにも見えるクラブハウスの奥に、閑静な住宅地に囲まれた、約5000㎡の菜園が広がっている。


アグリス成城のクラブハウス  いろいろな品種の種などがきれいに並べられている


 専用のカードキーを使って中に入ると、整然とした区画が目に飛び込んでくる。

 菜園は約300区画に分けられており、好きな区画を選び、好きなように作物を植えることができる。この時期はトマトやナス、ピーマンやトウモロコシ、枝豆などが多いという。


整然とした区画  “かかし”には、スタッフからのメッセージが


 線路の上のスペースを利用していることから屋上庭園とみなされており、培土は専用の、軽くて水はけのよいものを使用している。今年は土壌分析なども行い、肥料の量を決めたという。

 土の深さは40cm程度あり、ダイコンやニンジンなどの根菜類も十分作ることができるという。


 種や苗、肥料などは、病害などの防止のため、持ち込みが禁止されており、あらかじめ用意された中から選ぶシステムになっている。農薬は一部(有機JAS認定農薬など)を除き、使用不可。畑にはモンシロチョウやカメムシ、トカゲなどの姿も見られた。


 訪れたのは平日の午前中だったが、何人かの会員が作業をおこなっていた。会員には年配者や家族連れが多いそうだが、20代と見られる女性の姿も。


 「収穫したものは食べきれないので、ご近所に配って喜ばれています」
 「無農薬なのでそのまま食べられます。美味しいですよ」
 「あまり頻繁に通えないので、野菜が大きく育ちすぎてしまいます。もう少し来られるとよいのですが…」


 栽培などに関して疑問などがあれば、スタッフや、週に2回程度来園するという指導員に直接聞くこともできる。


会員に説明を行う指導員  収穫が遅れ、大きく育ったナス

菜園の向こうにはビルが  収穫されたばかりの野菜


 取材の日は、ちょうど指導員が来る日にあたり、「これは虫に食われた跡ですか?」 「トマトのわき芽はどれくらい切ったらよいでしょう?」 「このトウモロコシは、収穫にはまだ早いでしょうか?」など、いろいろな質問に対して丁寧に答えていた。


 菜園のほか、グリーンスクールやベジタブルスタディコースなどの「学び」の場も用意されている。

 区画はまだ、多少余裕があるという。あなたも駅近菜園へ出かけてみませんか。(みんなの農業広場事務局)


 ●アグリス成城 ホームページ
 東京都世田谷区成城5-1-1