水俣で「サラたまちゃん」祭り、市民が休日を楽しむ
2008年04月09日
熊本県水俣市の水俣エコパークで、第12回サラたまちゃん祭りが開かれた。
五分咲の桜と好天に恵まれた初日の3月29日は、近年にない人出で、翌30日はあいにくの雨天だったにもかかわらず、二日間で1万5千人もの人が来場したという。
「サラたまちゃん」が収穫最盛期を迎え、出荷が本格的に始まる中、「サラたまちゃん」祭りは、産地周辺の市民に「サラたまちゃん」をPRするよい機会であるだけでなく、地域の人たちの交流の場として定着している様子がうかがえた。
※「サラたまちゃん」とは?
「サラたまちゃん」は、JAあしきたが商標登録を持つたまねぎだ。スライスするだけで、水にさらさずにそのまま生でサラダとして食べられる。また、煮ても焼いてもおいしい。抜群のおいしさで人気を呼んでいる。
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会場では、恒例の「サラたまちゃん」詰め放題、「サラたまちゃん」「地元産デコポン」の早食い競争がおこなわれていた。
そろいの黄色いエプロンをつけた女性は、JAあしきたサラたまちゃん部会の元気な女性部員さんたち。腕をふるって、「サラたまちゃん」を使った料理の数々を振る舞ってくれた。
「今年は、ぜひサラたまちゃんを使った、今までにないメニューをと、知恵を絞って作りました」と、JAあしきたサラたまちゃん部会女性部長益田和子さんが勧めてくれたのが、「サラたまちゃん」の寒天寄せ(ワカメ入り)と「サラたまちゃん」入り巻き寿司。たいへん手が込んだ、見た目も味も良い、華やかな創作料理だ。
素材の味を生かしたサラたまちゃんのスープ煮、「サラたまちゃん」スライス、輪切りにして焼いたシンプルな「サラたまちゃん」などもおいしい。詰め放題で持ち帰った「サラたまちゃん」が、各家庭でそっくり同じメニューに化けること間違いないだろう。
「サラたまちゃん」の加工品も勢揃いしていた。ドレッシング、ゼリー等、種類が豊富だ。
新商品として、「サラたまちゃん」50%入りの「サラたまちゃん」ドリンクが、近日中に発売されるという。
「玉ネギ50%?と思うでしょうけれど、おいしいですよ。ヒット間違いなしです」と、JAあしきたサラたまちゃん部会長の田端和雄さん。農産物としてだけでなく、付加価値をつけて一年を通して売っていく、産地の意気込みが感じられる。
会場となったテント内外では、デコポンをはじめとする柑橘類、お茶、花苗等、地元産の農産物や、魚や天草大王、みそ等の加工品、食料品等がにぎやかに売られ、また、熊本弁のラップやバンド等のコンサートもおこなわれ、地域の人たちが地元産を楽しむ、ゆったりとした時間が流れていた。(みんなの農業広場事務局)