(農研機構)ニワトリを加害するワクモの共生細菌群を解明-これまでと異なる作用機序を持つ駆除剤開発に期待-
2022年10月25日
ワクモはニワトリを吸血することにより、鶏卵生産量の減少などの被害をもたらすダニの一種である。ワクモ駆除には、市販殺虫剤を多用しているが、これら殺虫剤に対する抵抗性発達が大きな問題となっている。動物の血液を吸う害虫の多くは共生細菌を体内に持ち、この共生細菌を失うと生存できなくなる。
農研機構と住化エンバイロメンタルサイエンス(株)は、ワクモの共生細菌群を解析し、駆除剤の作用点となり得る共生細菌を特定した。今後、共生細菌除去に有効な薬剤探索を進めることにより、既存殺虫剤とは異なる作用機序を持つワクモ駆除剤の開発が期待される。
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