(農研機構ほか)交雑は植物のトランスポゾン(動くDNA配列)を活性化する-交雑が遺伝的多様性を大きくする仕組みの一端を明らかに-
2022年08月12日
新潟大学、農研機構、デンマーク・オーフス大学、かずさDNA研究所、国立遺伝学研究所、理化学研究所らの研究グループは、植物の交雑にともなってトランスポゾン(動くDNA配列)が活性化し動くことを、マメ科のモデル植物であるミヤコグサを用いて明らかにした。交雑は、両親が持っている遺伝情報をシャッフルし、新しい組み合わせを子孫に提供するとともに、トランスポゾンを活性化させ、新しい変異(mutation(ミューテーション))を生じる機会としての意義を持つことが示唆された。
今後、交雑によってトランスポゾンが活性化される仕組みを明らかにするとともに、他の植物でも同様の現象が起こるのかなど、検証する予定である。また、農作物の交雑育種において、トランスポゾンの活性化現象を有効利用できるかについても検証していくこととしている。
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