(農研機構ほか)収量安定性を改善した加工用イチゴの新品種「夢つづき2号」を育成
2020年10月15日
イチゴは生食に加え、ジャムをはじめ加工用途においても幅広く利用されている。加工用のイチゴは、露地栽培が主流なため収量が天候に左右されやすいことが課題であったが、国内のイチゴの品種育成は生食用が中心で、加工用の品種育成はあまり行われていないのが現状である。
アヲハタ(株)と農研機構は共同で、加工に適し、露地環境でも栽培が容易なイチゴの新品種の育成に取り組み、2015年に「夢つづき」を育成した。しかし「夢つづき」は、春季の気温上昇により開花が不安定となり、収量が低下することが分かってきた。
そこで、開花の安定化に向け、さらに新品種の育成に取り組んだ結果、春季の気温上昇に強く、従来の加工用品種よりも収量が多く、かつ加工適性が高い「夢つづき2号」を育成した。
●夢つづき2号の特徴
・春季に安定して開花し、1株当たりの収量が「夢つづき」より多く、果実の重さは「夢つづき」と同等
・果実が円すい形で硬く、収穫作業性も優れる
・色が明るく加熱しても風味が残り、加工適性が高い
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