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(愛知県農業総合試験場)黒毛和種をシマウマ模様に塗った「シマウシ」は吸血昆虫の飛来が減少~新たな吸血昆虫対策技術の開発~

2019年10月15日

吸血昆虫は、吸血の際に痛みを生じさせるため、採食や休息を阻害されることになり、生産性が低下する。さらに、吸血を通じて牛白血病などの病気が媒介されるため、吸血昆虫対策は重要である。
シマウマの縞模様の機能として、吸血昆虫を忌避するという説が有力であると海外で報告されている。そこで、ウシにシマウマ様の縞模様を塗装し、その効果を検証した。体表が黒い黒毛和種に白色の縞模様を塗装した白シマ牛、黒色の縞模様を塗装した黒シマ牛(塗料の影響を確認するため)と縞の塗装をしていないシマ無し牛を作り、各牛に付着する吸血昆虫数と吸血昆虫を忌避する行動数を比較した。その結果、白シマ牛の付着昆虫数は黒シマ牛とシマ無し牛に比べて半減し、忌避行動数も25%減少した。
以上のことから、黒毛和種にシマウマ様の縞模様を塗装することによって、吸血昆虫の牛体への付着を阻害することが明らかとなった。


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