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隠れて増えるウイルスゲノムを見つけ出し分解する、植物の新たな防御機構を発見-ウイルス病の新たな防除法に応用へ-

2019年10月02日

ダイズに感染すると収量や品質の低下を引き起こすダイズモザイクウイルス(SMV)の防除手段として、古くからSMV抵抗性のダイズ品種が育成されてきたが、近年、従来利用されてきたSMV抵抗性遺伝子が効かないSMV変異株が出現し、問題となっている。
今回、農研機構と佐賀大学の研究チームは、変異株を含む広範囲のSMVに有効なダイズのSMV抵抗性遺伝子Rsv4を特定し、その遺伝子から作られるRsv4タンパク質が、これまで知られていない全く新しい仕組みでSMV感染を防ぐことを明らかにした。
本成果により、従来の抵抗性遺伝子を持つダイズ品種へRsv4遺伝子を集積し、打破されにくい持続的な抵抗性をもつ品種の開発が可能となる。また、天然の抵抗性遺伝子が利用できないウイルスや抵抗性遺伝子を打破する変異ウイルスに対しても、新たな抵抗性遺伝子が設計可能となると期待される。


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