提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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ゲンノショウコ(フウロソウ科)

2018年09月25日

  • (植物学名)Geranium thunbergii Siebold et Zucc.
  • (生薬名)ゲンノショウコ
  • (利用部位)地上部

分布、主な産地

 日本全国各地の道端や畑・草地の縁などに野生する多年草。
 岐阜県あたりを境に、西日本に野生する株は赤花、東日本は白花ですが、どちらも同じように使用できます。
 平成26年度の日本の使用量は68t、国内産(岐阜、長野)は1t程度で、多くを中国(浙江省、等)での栽培品の輸入に依存しています。

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ゲンノショウコ 赤花(左)と白花(右)

 かつて、本種はヒマラヤに自生する種類G.nepalense Sweetの変種とされ、日本産はG.nepalense Sweet var. thunbergii Kudoとされたこともありましたが、現在ではヒマラヤ産のものとは別種扱いになっています。
 一方、中国内に自生する植物はG. nepalense Sweet(日本産とは別種)であるため、日本に産する株から採取された種子が中国へ持ち込まれて栽培され、生薬が日本へ輸入されています。

効用、用途等

 生薬ゲンノショウコは特異なにおいがあり、渋い味がします。
 タンニンを多く含み、下痢止め薬、整腸薬として単味で煎じ薬として利用され、漢方処方での使用はありません。民間薬として古くから各家庭で利用されてきました。
 収穫は、開花初期の7月下旬~8月中旬に地上部を刈り取り、1~2日畑に広げて日に干した後、束ねて風通しの良い所で吊るして陰干しします。

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執筆者
医薬基盤・健康・栄養研究所薬用植物資源研究センター 客員研究員 柴田敏郎

●月刊「技術と普及」平成29年5月号(全国農業改良普及支援協会発行)から転載