コウモリを真似た超音波でガの飛来を阻害 -殺虫剤に代わる環境に優しい害虫防除技術-
2016年09月06日
農作物を加害するガの多くは耳を持ち、捕食者であるコウモリが発する超音波に対して忌避行動をとることがわかっているが、農研機構果樹茶業研究部門は、「ガ」が嫌がる超音波のパルスの長さを明らかにし、室内での実験において、キクガシラコウモリが発する超音波を模した超音波を聞かせることで、モモやクリの果実を加害するモモノゴマダラノメイガの果実への飛来を6分の1以下に抑えることができた。
本手法は、化学殺虫剤の散布回数を削減できる環境負荷の少ない害虫防除技術になることが期待でき、現在、ビニールハウスなどでの使用を想定して、本手法に適した超音波発生装置の開発を産学官連携で進めており、数年以内の製品化を予定している。
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