「いもち病」に対する抵抗性誘導剤の効果が低温で発揮できない原因を解明 -低温でもいもち病にかかりにくいイネの開発へ-
2015年11月19日
稲作で最も深刻な被害をもたらすいもち病は、低温多湿な条件で感染しやすく、冷害の年に大発生することがしばしばある。いもち病の予防には、抵抗性誘導剤を散布することが有効だが、冷害の年は、抵抗性誘導剤を散布しても、いもち病が大発生することが問題となっている。
農業生物資源研究所は、いもち病に対する抵抗性誘導剤の効果が低温で発揮できない原因の分子メカニズムを解明。抵抗性誘導剤はイネの病害抵抗性を高めるために必要な遺伝子を活性化することが明らかになっていたが、低温になると、抵抗性誘導剤の効果が弱くなることが分かった。
この酵素が作られないイネを開発することにより、低温でも抵抗性誘導剤により、いもち病を効率良く防除することが可能となる。
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